高血糖(高血糖症)のサインと対策
高血糖(血糖値が正常範囲を超える状態)は、糖尿病をはじめさまざまな原因で起こります。家族に糖尿病の既往がある場合は、自分や子どもが高血糖になりやすいサインに注意しましょう。妊娠中に発症する妊娠糖尿病は出産後に自然に改善しますが、将来的に2型糖尿病になるリスクが高まります。高血糖が疑われる場合は、早めに医師の診察を受けることが重要です。
主な症状と原因
- 異常な渇き、空腹感、頻尿、視力のぼやけ、腹痛、倦怠感、乾燥肌、手足のしびれ、頭痛などが代表的なサインです。
- 血糖が高い状態が続くと数時間で脱水が進み、脱水はさらに血糖上昇を促します。そのため、カフェインを含まない水分をこまめに摂取することが大切です。
- 長期間(数か月~数年)続く高血糖は、組織障害を引き起こす恐れがあります。
- 糖尿病以外にも、肥満・運動不足・肝硬変・ストレスによるインスリン抵抗性、アルコールや一部の処方薬、カドミウムなどの金属中毒、膵臓疾患や内分泌異常などが原因となります。
重篤な症状
- 呼吸困難、意識混濁、嘔吐などの症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。
- 市販の血糖試験紙で尿中にケトンが検出された場合も、医師に相談するか救急搬送が必要です。
- 血糖値が165 mg/dL以上の状態が数日から数週間続く場合は、糖尿病の検査を受けるべきです。
症状のメカニズム
血糖が高くても、インスリン分泌不足やインスリン抵抗性により細胞へ糖が取り込めず、疲労感が生じます。腎臓は余分な糖を再吸収しようとするため尿量が増え、糖が尿中に排泄されることで体重が減少します。頻尿と糖の喪失に伴う脱水が渇きや頭痛を引き起こし、眼球内の糖と水分のバランス変化が視力低下をもたらします。また、電解質の喪失は筋肉痙攣や四肢のしびれ・チクチク感を引き起こします。
予防方法
糖尿病の家系に当たる場合は、定期的な運動、バランスの取れた食事、適正体重の維持が基本です。検査結果待ちの間は、糖分の多い食品を控え、たんぱく質を中心とした食事を心がけると血糖値の上昇を抑えられます。
糖尿病の管理
糖尿病と診断されたら、医師から食事・運動の指導が行われます。血糖値は1日数回測定し、食事・運動だけでコントロールできない場合はインスリン療法が検討されます。また、毎朝の尿検査でケトンの有無を確認し、脂肪酸代謝がうまくいっていないかをチェックします。
