糖尿病に効く栄養と代謝管理
糖尿病とは
糖尿病は、膵臓がインスリンというホルモンを十分に産生できない、またはインスリンの働きが十分でない状態です。インスリンは血中の余分な糖を細胞に取り込ませる役割を持ちますが、インスリンが不足すると血糖値が極端に上昇し、放置すれば糖尿病性昏睡などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。
インスリンと栄養の関係
インスリンは血糖値が上がったときに膵臓から分泌されるホルモンです。血糖値は主に炭水化物の摂取と消化で上昇し、消化が速い炭水化物ほど血糖が急上昇します。炭水化物の吸収速度は「血糖指数(GI)」で示されます。炭水化物の摂取量を抑えることで、インスリンの分泌を抑制しやすくなります。
低炭水化物食の効果
デューク大学で実施された6か月の研究(Nutrition and Metabolism)によると、低GIの炭水化物だけで構成された低炭水化物食を実践した糖尿病患者は、薬剤の使用量を減らすか、完全に薬をやめられるケースが多く報告されています。つまり、食事でインスリン量を自己調整できれば、薬に頼らず血糖管理が可能になるということです。
野菜と果物を中心に
血糖指数が最も低い食品は主に野菜と果物です。糖尿病食では、炭水化物の大部分をこれらから摂取することが推奨されます。具体例として、ブロッコリー、ほうれん草、レタス、ケール、さくらんぼ、りんご、梨などがあります。1食事につき野菜と果物をそれぞれ少量ずつ組み合わせ、ビタミンやミネラルをバランスよく摂りましょう。
代謝を高める食事法
体重管理は糖尿病だけでなく多くの疾患予防にもつながります。代謝を高めるポイントは「少量・頻回」の食事です。1日に5〜6回の小さな食事に分けることで、基礎代謝が維持され、血糖値の急激な変動も抑えられます。
