2型糖尿病は遺伝しますか?
概要
米国糖尿病協会によれば、2型糖尿病は1型糖尿病よりも遺伝的要因が強く関与しています。病そのものは直接遺伝しませんが、発症リスクを高める要因は遺伝することがあります。
原因
最も大きな原因は肥満と運動不足です。食生活や運動習慣は親から子へ受け継がれることが多く、遺伝子に関わらず家族内で2型糖尿病がクラスターになることがあります。
遺伝的要因
β3アドレナリン受容体遺伝子の変異「TRP64ARG」が2型糖尿病のリスク因子として報告されています。この遺伝子は安静時の脂肪燃焼速度を決定し、変異を持つ人は肥満傾向が強く、2型糖尿病を発症しやすいとされています。
民族差
TRP64ARG変異は、ピマ族インディアンでは約4倍、メキシコ系やアフリカ系アメリカ人では約1.5倍の頻度で見られます。これらの民族は2型糖尿病の罹患率が全体より高いことが知られています。
遺伝子検査の現状
2型糖尿病は多数の遺伝子が関与しているため、現時点で有効な遺伝子検査は提供されていません。リスク遺伝子を1つ持っていても、他の遺伝子がリスクを低減させる可能性があります。
予防策
リスクが高い家族は、バランスの取れた食事と定期的な運動を心がけましょう。また、医師に相談し、空腹時血糖測定や経口ブドウ糖負荷試験を最低でも3年に1回受け、早期発見に努めることが重要です。
まとめ
2型糖尿病は遺伝しないものの、遺伝的リスクや生活習慣が家族内で共有されやすく、予防は食事・運動・定期検査が鍵となります。
