特徴

タイプ1糖尿病患者は膵臓からインスリンがほとんど、または全く分泌されません。そのため、血糖をエネルギーとして利用できるように、1日数回のインスリン注射が必要です。

歴史

インスリンが発見される以前は、診断直後に糖尿病性ケトアシドーシスという急性合併症で命を落とすケースが多くありました。ケトアシドーシスは、体が糖をエネルギーに使えず脂肪を燃焼させる結果、血液が酸性に傾く危険な状態です。

原因

タイプ1糖尿病は遺伝だけでなく、環境要因も関与します。自己免疫反応により膵臓のβ細胞が破壊され、インスリン産生が失われます。肥満や過剰な糖分摂取が直接の原因ではありません。

症状

主な症状は以下の通りです。

  • 激しい喉の渇き
  • 頻尿
  • 尿中の糖
  • 甘い、果実のような口臭
  • 倦怠感、眠気
  • 視力の急変
  • 食欲増進と急激な体重減少
  • 呼吸困難や意識喪失

寿命

寿命は診断時の年齢や血糖管理の程度に左右されますが、統計的には平均で7〜10年程度短くなるとされています。適切な治療と生活習慣の管理により、健康寿命を延ばすことが可能です。

リスク要因

糖尿病患者は心筋梗塞、脳卒中、腎不全、感染症などの合併症で死亡リスクが高まります。血糖、血圧、血中脂質(コレステロール・中性脂肪)を厳格にコントロールすることが重要です。