妊娠糖尿病の概要と主な症状
妊娠糖尿病とは
妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて血糖値が高くなる状態で、妊娠前は糖尿病ではありません。妊娠の後期(第24〜28週)に経口糖負荷試験(OGTT)で診断されることが多いです。多くの場合、症状が出にくいため、検査を受けなければ気付かないことがあります。
リスク要因
- アフリカ系アメリカ人やヒスパニック系などの人種
- 30歳以上の妊婦
- 肥満(BMIが高い)
- 家族に糖尿病がいる
- 過去に妊娠糖尿病の既往がある
- 高血圧、死産、または体重9ポンド14オンス(約4.5kg)以上の巨大児出産歴がある
主な症状
症状が出る場合、以下が見られます。
- 異常な渇きや頻尿
- 膀胱や膣の感染症が頻繁に起こる
- 視力のぼやけ
- 倦怠感
- 体重増加や減少が極端
これらは妊娠中の一般的な変化と重なるため、確定診断は糖負荷試験が唯一の方法です。
治療法
食事療法が基本です。果物、野菜、全粒穀物を中心としたバランスの取れた食事を心がけ、適正体重を維持し、適度な運動で血糖を管理します。多くの場合、これだけで血糖コントロールが可能ですが、必要に応じてインスリン注射が行われます。
合併症の可能性
血糖がコントロールできないと、胎児が過度に大きくなる(巨大児)や出生時低血糖、黄疸のリスクが高まります。また、死産や出生後の死亡リスクもやや上昇します。
予後
出産後はほとんどの妊婦が血糖正常に戻りますが、次回以降の妊娠で再発する確率は約75%です。さらに、妊娠糖尿病経験者のうち5〜10年後に2型糖尿病を発症する人もいます。
