血糖測定器(グルコメーター)の歴史
使用方法
血糖測定は、皮膚を軽く刺して得た少量の血液をテストストリップに付着させ、血糖測定器で読み取ります。測定結果は米国では mg/dL、世界の多くは mmol/L で表示されます。
発明(1960年代)
グルコメーターの起源は1965年にさかのぼります。当時、Ames社はエルニー・アダムスが考案した紙ストリップ「Dextrostix」を医師向けに販売しました。血液をストリップに垂らし1分待つと、血液が残す色が色見本と比較され、血糖濃度が概算されましたが、結果は「高」か「低」の二択に近く、患者が自宅で使用するには不向きでした。
商業化(1970年代〜1980年代)
1970年、Ames社の研究者アントン・H・クレメンズは、Dextrostix の青色反射を測定する「Ames Reflectance Meter」を開発しました。同時に日本の京都第一が装置を小型・軽量化し、1972年に「Eyetone」を発売。これにより紙ストリップから本格的な測定機器へと進化しました。
1975年、Ames社は「Glucometer」という名称の血糖測定器を市場に投入し、血糖測定器という汎称が確立されました。1979年には処方箋不要で購入できる「Dextrometer」を発売し、家庭用血糖測定が一般に広がりました。
さらなる改良(1980年代〜1990年代)
1990年代初頭、現在はアボット・ラボラトリーズが所有するMediSenseは、電気化学的バイオセンサーを搭載した測定方式を導入しました。化学反応を電気信号に変換することで、測定精度が大幅に向上しました。
現在(2000年代〜現在)
現在では多数のメーカーが血糖測定器を提供しています。代表的な製品は、Ames(現Bayer)系の Ascensia、LifeScan の One Touch、Roche の Accu‑Check、そして Abbott の FreeStyle です。これらはすべて、使いやすさと高精度を兼ね備えた家庭用血糖測定器として広く利用されています。
