糖尿病と神経痛
米国国立糖尿病情報センター(NDIC)によると、糖尿病患者の約70%が神経痛を経験しています。糖尿病が進行すると、糖尿病性神経障害と呼ばれる神経障害が起こり、手足のしびれや疼痛、さらには心臓や消化管、性器といった臓器にも影響を及ぼすことがあります。
タイプ
- 焦点性神経障害(Focal neuropathy):特定の神経や神経群が突然障害され、主に高齢者に見られます。症状は数週間から数か月続くことがあります。
- 末梢神経障害(Peripheral neuropathy):足や手の指先から始まり、足、脚、手、腕全体に広がります。
- 自律神経障害(Autonomic neuropathy):血圧や血糖の調節に関わる神経が障害され、低血糖の自覚が乏しくなることがあります。
- 近位神経障害(Proximal neuropathy):主に2型糖尿病の高齢者に多く、体の片側に痛みと筋力低下が現れ、股関節から脚へと広がります。
症状
- しびれ、チクチク感、疼痛(足・足指、脚、手・指)
- 筋肉の萎縮や筋力低下
- 血圧低下によるめまい、失神、嘔吐
- 眼、耳、胸部、太もも、顔面筋など、身体のさまざまな部位に現れることがあります。
原因
- 長期間にわたる高血糖
- 過度のアルコール摂取や喫煙
- 自己免疫性炎症
- 手根管症候群などの外傷性神経障害
治療法
- 血糖コントロール:インスリンや経口血糖降下薬、適切な食事・運動で血糖を正常範囲に維持します。
- 疼痛管理:必要に応じて経口鎮痛薬や抗うつ薬、抗けいれん薬を使用します。
- 理学療法:筋力維持や血流改善を目的としたリハビリテーション。
予防・対策
- 血糖値をできるだけ正常に保つ(A1cを定期的に測定し、目標範囲を維持)。
- 体重管理と適度な運動で肥満を防止。
- 長期にわたる糖尿病患者は特に注意し、定期的な神経検査を受ける。
