血糖値の管理

糖尿病の方にとって血糖値を安定させることは、合併症予防に欠かせません。血糖が乱れると循環障害や神経障害、肝障害、失明、心筋梗塞、脳卒中、重度感染症などのリスクが高まります。血糖を適切にコントロールすれば、病気の進行を遅らせることが期待できます。

定義

血糖(グルコース)は、食事から得た栄養が体内で糖に変換されたものです。エネルギー源として全身の細胞が利用しますが、血中に過剰に残るとインスリンが糖を筋肉細胞へ取り込む働きが追いつかず、全臓器に悪影響を及ぼします。

自己測定

血糖測定器(グルコメーター)を用いて、糖尿病患者は1日1回以上、食事前後や運動前後に血糖を測定します。指先からの少量の血液で測定でき、連続血糖測定システムを使用すれば5分ごとに自動で測定できます。正常血糖は70〜100 mg/dL、糖尿病患者の目標範囲は70〜120 mg/dLです。

医師による管理

医師は空腹時血糖測定やA1C検査を定期的に実施します。空腹時検査は14時間絶食後の血糖を測定し、年2回程度が目安です。A1Cは過去3か月の平均血糖を示し、3〜4か月ごとに測定します。

食事

バランスの取れた食事は血糖の急上昇・急降下を防ぎます。炭水化物や脂質の過剰摂取は血糖を上げやすく、1食あたり30〜60 gの炭水化物、飽和脂肪は1食3 g以下に抑えることが推奨されます。炭水化物は1日を通して均等に配分しましょう。

運動

運動により筋肉が糖をエネルギーとして利用し、血糖が下がります。週5回、1回30分以上(合計150分)を目安に行い、運動前後の血糖をチェックして低血糖に注意します。

治療

薬物療法は血糖を安定させる重要な手段です。メトホルミンなどの経口血糖降下薬は肝臓からの糖放出を抑制し、インスリン感受性を高めます。インスリン注射は直接糖を筋肉細胞へ取り込ませます。医師の指示がある場合のみ使用し、自己判断で中止しないことが大切です。

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