高血糖がもたらす危険とその症状

高血糖(医学用語では高血糖症)は、血中に糖が過剰に蓄積する状態です。インスリンの不足やインスリンの働きが十分でないことが原因で、糖が細胞に取り込まれず血液中に残ります。この状態が続くと糖尿病となり、放置するとさまざまな合併症を引き起こします。

頻尿と脱水

血糖値が高いと、余分な糖が腎臓でろ過され尿中に排出されます。その際に水分も一緒に失われるため、頻繁にトイレに行くようになり、喉の渇きが強くなります。体内の水分が減少すると脱水症状が現れ、食欲は増すものの体重が減少することがあります。疲労感や吐き気を伴うこともあり、必要に応じて点滴での補液が必要です。

身体機能への影響

高血糖は組織の水分バランスを乱し、免疫機能を低下させます。その結果、感染症が起こりやすくなります。また、視力低下や失明、重度の場合は意識障害や痙攣、さらには昏睡や死亡に至ることもあります。

糖尿病性ケトアシドーシス

細胞が糖からエネルギーを得られないと、体は脂肪を分解してエネルギーを供給しようとします。この過程でケトン体が産生され、尿中に排出されます。ケトン体が蓄積すると血液が酸性に傾き、食欲不振、嘔吐、発熱などの症状が現れます。適切な治療が遅れると致命的な状態になるため、早期の医療介入が不可欠です。

感染症のリスク増大

高血糖環境は真菌や酵母の増殖を助長し、足白癬(足の水虫)や口腔・喉の炎症、性器部位の発疹などが頻発します。血糖がコントロールされていないと、これらの感染症が繰り返し起こりやすくなります。

臓器・神経障害

糖尿病は心血管系に大きな影響を与え、冠動脈疾患、動脈硬化、高血圧のリスクを高めます。また、過剰な糖は神経に栄養を供給する血管を損傷し、特に足の末梢神経に障害(糖尿病性神経障害)を引き起こします。しびれや刺すような痛み、感覚低下が典型的な症状です。腎臓の血管が障害されると腎不全に至る可能性もあります。

まとめ

高血糖は単なる血糖値の上昇にとどまらず、全身に深刻な合併症をもたらします。早期の診断と適切な治療、日常的な血糖管理が健康維持の鍵です。

糖尿病 - 関連記事