クローン病治療におけるプロバイオティクスの活用
クローン病は炎症性腸疾患(IBD)の一種で、自己免疫反応が関与しています。原因は完全には解明されていませんが、近年の研究では腸内細菌叢の乱れが関与している可能性が示唆されており、プロバイオティクスによる改善が期待されています。
主な症状
- 腹部の痙攣や痛み
- 発熱
- 倦怠感
- 持続的な下痢
プロバイオティクスとは
プロバイオティクスは、体内に自然に存在する「善玉」菌と同様の働きをする微生物です。サプリメントやヨーグルト、特定のジュースなどで摂取できます。
プロバイオティクスの根拠
最新の実験室研究(Vavricka と Rogler のレビュー)では、クローン病患者の遺伝子変異が免疫系の細菌応答を低下させ、細菌が本来入ってはいけない組織へ漏れ出すことが示されています。プロバイオティクスは、免疫が十分に対処できない有害菌の抑制に寄与する可能性があります。
臨床研究の現状
実験的には有望な結果が得られていますが、メリーランド大学医療センター(UMMC)によると、臨床試験の結果は一貫しておらず、さらなる研究が必要です。
その他の治療法
クローン病の主な治療は、抗炎症薬・免疫抑制薬の投与と食事療法です。症状が重い場合は外科的切除が検討されます。
予後
多くの患者は薬物療法と食事管理で症状をコントロールできますが、UMMCの報告では診断から10年以内に71%の患者が腸の一部を手術で除去する必要があります。
