肝臓の脂肪浸潤(脂肪肝)の原因は何ですか?
人間の肝臓は驚異的な臓器で、毒素の除去、ビタミン・ミネラルの貯蔵、コレステロールの生成、脂肪の分解など多くの役割を担っています。肝臓は一度に過剰な脂肪が流入すると機能が追いつかず、脂肪が蓄積されやすくなります。成人の肝臓は約3ポンド(約1.4kg)で、腹腔の右側に位置しています。
脂肪肝(脂肪浸潤)とは
肝臓の脂肪浸潤は俗に「脂肪肝」と呼ばれ、主に肝臓が脂肪を効率的に分解できなくなることが原因です。アルコールが関与する場合はアルコール性脂肪肝、アルコールと無関係の場合は非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)と呼ばれます。
肥満・不適切な食生活
肥満や高カロリー食はNAFLDの大きな要因です。米国肝臓財団によると、過剰なエネルギー摂取は肝臓の代謝機能を低下させ、分解されなかった脂肪が肝細胞に蓄積されます。
妊娠
妊娠中の食生活が乱れると、母体の脂肪肝が発症しやすくなります。母体の脂肪肝は胎児にも影響を与え、出生後もNAFLDのリスクが高まると報告されています。
アルコール
過度のアルコール摂取は脂肪肝の最も一般的な原因の一つです。大量飲酒により肝臓の脂肪分泌が阻害され、痛みや吐き気、食欲不振を伴うことがあります。継続的な飲酒は肝硬変や肝炎、さらには非アルコール性脂肪肝炎(NASH)へと進行する可能性があります。
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)
NASHは脂肪肝の進行形で、肝細胞の炎症と線維化が起こります。重度の線維化は肝硬変や肝炎につながり、最終的に肝臓がんや肝不全のリスクを高めます。
