憩室炎の治療法
憩室炎とは
憩室炎は、大腸の粘膜にできた小さな袋状の憩室(憩室症)が炎症を起こした状態です。憩室自体は「憩室症」と呼ばれ、通常は無症状ですが、炎症が起きると痛みや感染症状が現れます。
生活習慣の改善
軽度の腹痛などの症状がある場合は、生活習慣の見直しだけで改善できることがあります。症状が出たときは、医師の指示で液体食や低繊維食に切り替え、腸が休めるようにします。この際、感染原因となる細菌を除去するために抗生物質が処方されることがあります。
症状が落ち着いたら、徐々に食物繊維や固形食を取り入れます。一度に大量の食物繊維を摂取するとガスや膨満感が出やすいため、1日あたり20〜35gの繊維を目安に、食事やサプリで摂取し、同時に十分な水分(約2リットル)を取ることが重要です。水分が不足すると便が硬くなり、便秘の原因になります。
痛みや不快感は、市販のイブプロフェンやアセトアミノフェンで対処できます。これらの生活療法で改善しない場合は、医療的介入が必要です。
外科的治療
症状が持続する、または膿瘍、腸閉塞、重度の出血などの合併症が起きた場合は、腸切除術が検討されます。腸切除術では、炎症が起きた結腸部分を全て取り除き、残りの健康な腸をつなぎ合わせます。結腸の残存部分が十分でない場合は、人工肛門(ストーマ)を作り、コロストミーバッグで排泄物を受け取る手術が必要になることがあります。重症例では永久的なストーマになることもあります。
膿瘍ができた場合は、カテーテルを用いて膿を排出(ドレナージ)します。ドレナージ後は感染防止のために抗生物質を投与し、膿瘍が完全に治癒した後に腸切除術が行われることがあります。
