憩室炎の症状と対策
憩室炎は、大腸(結腸)にできた小さな嚢(憩室)が炎症を起こす消化器疾患です。大腸の壁に圧力がかかると嚢が形成され、便が硬く大きい、または腸閉塞が起きると圧力が増します。この嚢は細菌が繁殖しやすく、炎症や感染を引き起こします。症状は激しい腹痛を伴い、数時間から数日、時には数週間続くことがあります。
腹痛
最も一般的な症状は左下腹部のズキズキする痛みです。痛みは突然始まり、時間とともに強くなることが多く、体位を変えると痛みが増すことがあります。
発熱・寒気
感染があると発熱が見られ、寒気を伴うこともあります。
便通の変化
便秘は憩室炎の典型的な症状のひとつで、1週間に3回未満の排便は便秘とみなされます。便が硬くなると大腸に余計な圧力がかかり、痔や出血のリスクも高まります。
予防
40歳以上の約10%、60歳以上では約半数が憩室炎を経験するとされています。予防には、十分な水分摂取と適度な運動、食物繊維を豊富に含む食事が有効です。食物繊維は便を柔らかくし、腸内の圧力を軽減します。果物、野菜、豆類、全粒穀物のパンやシリアルなどが良い供給源です。
治療法
症状が軽度の場合、鎮痛剤や抗生物質で痛みと感染を抑えることができます。また、数日間の流動食(スープやゼリーなど)で腸を休ませることも有効です。重症例では点滴や手術が必要になることがあります。
誤解と真実
一部の医師は、種子が入った食材(トマト、きゅうり、ズッキーニ、イチゴ、ラズベリー、ポピーシードなど)を避けるよう指示しますが、これらが憩室炎を悪化させるという科学的根拠はありません。現在のエビデンスでは、種子の有無は症状に影響しないと考えられています。
