C. diff(クロストリジウム・ディフィシル)性大腸炎とは
C. diff(Clostridium difficile)による大腸炎は、接触や汚染された表面を介して容易に感染する感染症です。この細菌は大腸に定着し、炎症を引き起こすことで大腸炎(コリティス)と診断されます。
リスク要因
- 健康な人が感染するリスクは低いですが、65歳以上で介護施設に入所している人や、最近入院した人は特に注意が必要です。
- 過去に大腸のトラブルがある人、免疫力が低下している人、最近抗生物質を使用した人、消化管手術を受けた人も感染リスクが高まります。
症状
- 水様性の下痢、腹痛、体重減少、吐き気などは過敏性腸症候群と似ているため、誤診しやすいです。
- 最も特徴的なのは発熱です。細菌感染に伴い体温が上昇するため、体温測定は診断の重要な手がかりとなります。
診断
- 主に便サンプルの検査でC. diffの毒素や遺伝子を検出します。
- 必要に応じてCT、X線、血液検査を行い、敗血症などの重篤な合併症を除外します。
治療
- まずは10日間の抗生物質投与で細菌を除去し、炎症を抑えます。
- 潰瘍性大腸炎が併発した場合は、追加の薬物療法が必要になることがあります。
- 米国国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所によると、潰瘍性大腸炎患者の25〜40%が外科手術を要するため、早期診断が重要です。
予防
- CDCは、手指衛生を徹底することが最も効果的な予防策としています。特に感染者と接触する際や医療機関を訪れる際は、頻繁に手を洗いましょう。
- リスクの高い人が使用する浴室やトイレは、塩素系漂白剤などの抗菌剤で清掃し、環境汚染を防止します。
