子どもの過敏性腸症候群(IBS)について

過敏性腸症候群(IBS)は成人に多いと考えられがちですが、実は子どもにも起こります。下痢や便秘、腹痛、膨満感などの症状が繰り返し現れ、トイレを使用した後も「まだ何か残っている」感覚が続くことが特徴です。お子さんにこのような症状が見られる場合は、医師に相談してIBSの可能性を確認しましょう。

概要

  • 大腸の正常な働きが乱れ、食物や水分の吸収、便の搬送がスムーズに行われなくなる。
  • 腸の筋肉が適切に蠕動(ぜんどう)しないため、便が滞留しやすくなります。

機能

  • 腸が刺激されやすくなると、消化管全体で不快感や過敏性が増し、腹痛やガスが溜まりやすくなります。

実態

  • 成人の約20%、子どもの5〜20%にIBSが見られます。
  • 不快感は強いものの、重篤な腸疾患に進行することはほとんどありません。

留意点

  • 子どもの腹痛や下痢・便秘は一般的ですが、IBSの特徴はトイレ後も完全に排便できていない感覚が残ることです。
  • ガスが腸内に溜まりやすく、膨満感が強くなります。

原因

  • 高脂肪または低脂肪の食事は腸を刺激しやすいです。
  • 友人関係や学業のプレッシャーなどストレスが加わると、腸の感受性が高まり、IBSを引き起こすことがあります。

治療

  • 軽症の場合は食事内容の見直しとリラックス法で改善が期待できます。
  • 症状が続く場合は、痛み・ガス・下痢・便秘を緩和する薬が処方されます。
  • 頻繁にトイレに行きたくなる衝動を抑える薬も利用されます。

予防・対策

  • 刺激の強い食べ物(辛いもの、脂肪分の多いもの、過度の量、乳製品、チョコレート)は避けましょう。
  • 腸に優しい食材として、野菜・果物・食物繊維が豊富な食品を積極的に摂取してください。
  • 必要に応じて食物繊維サプリメントを取り入れ、腸の規則的な動きをサポートします。

消化器の健康 - 関連記事