膵炎の症状と対処法

膵臓の役割

膵臓は消化酵素とホルモン(インスリンなど)を分泌し、食べ物の消化と血糖の代謝に重要な働きをします。膵炎になると、これらを産生する細胞が破壊され、酵素やホルモンの分泌が障害されます。主な原因は過度の飲酒ですが、感染症、がん、特定の薬剤なども膵炎を引き起こすことがあります。

急性膵炎の症状

急性膵炎は突然発症し、上腹部に軽度から重度の痛みが現れ、背中や胸部に放散することがあります。痛みは持続的で数時間から数日にわたります。飲食やアルコールで悪化し、吐き気・嘔吐、発熱、頻脈を伴うことが多いです。重症例では脱水、低血圧、内出血、ショックに至ることもあります。

慢性膵炎の経過

慢性膵炎は数年かけて症状が現れます。痛みが全くない人もいますが、多くは急性膵炎と同様に腹痛、吐き気、嘔吐、発熱を繰り返します。食事は正常でも体重減少が起こり、脂肪の吸収不良により油っぽく臭い便が出ます。

遺伝性膵炎の特徴

遺伝性膵炎は生まれつきの遺伝子異常により、2日から2週間続く激しい腹痛、吐き気、嘔吐、発熱が繰り返し起こります。これらの発作は慢性膵炎へと移行することが多く、症状は10歳以上、場合によっては20歳まで現れません。

予防と治療法

急性膵炎の重症例は数日間入院が必要です。痛みの管理と膵液のコントロールが重要で、数日間は経口摂取が禁止され、点滴で栄養を補給します。飲酒が原因の場合は禁酒が必須です。慢性膵炎には酵素補充療法(膵酵素を腸内に投与し、膵臓の酵素分泌を減少させる)が有効です。

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