消化器系粘膜の主な機能とは?
1. 保護
粘膜は消化管内の過酷な環境と下層組織を隔てる物理的バリアです。食べ物の摩耗や鋭利な異物から組織を守ります。
2. 吸収
微絨毛を持つ特殊上皮細胞が表面積を大幅に増やし、栄養素・水分・電解質を効率的に吸収し、血流へ運びます。
3. 分泌
粘膜内の腺は酵素、粘液、胃酸、ホルモンなどを消化管内に分泌し、食物の分解や通過を助けます。
4. 免疫防御
小腸のペリエル斑にあるM細胞などの免疫細胞が抗原を取り込み、分泌型IgAが病原体の侵入を防ぎます。
5. 調節
エントロエンドクリン細胞がガストリン、胆嚢収縮ホルモン(CCK)、シークレチンなどのホルモンを放出し、胃液・胆汁・膵酵素の分泌を調整します。
6. 腸内細菌との相互作用
粘膜は腸内の膨大な微生物と共生関係を維持し、消化・栄養合成・免疫発達を支援します。バリアは有害菌の血流侵入を防ぎ、善玉菌の増殖を許容します。
以上のように、粘膜は消化・吸収・防御・調節を多面的に担い、消化管の恒常性を保ちます。
