聴覚障害者のための支援ツール
補聴器
補聴器は環境音を耳に届け、音を増幅する装置です。サイズはさまざまで、耳道に収まる極小タイプもありますが、見た目が目立たない分、音量やバッテリー持続時間が従来型に比べて劣ることがあります。価格も高額になることが多く、購入前に聴覚専門医や耳鼻科医で精密検査を受けることが推奨されます。腫瘍の除去手術や耳垢のクリーニングで改善できるケースもあります。
インプラント
重度の難聴に対しては人工内耳(コクレアインプラント)が用いられます。外部装置は耳の後ろに、内部装置は皮下に埋め込まれ、音声信号を電気刺激に変換して聴覚神経に伝達します。完全に聴力を回復させるわけではありませんが、言語の認識が大幅に向上します。
手話言語
アメリカ手話(ASL)やイギリス手話、フランス手話など、各国に独自の手話が存在し、文法や語順も独立しています。手や体の動き、顔の表情(眉の上げ下げや頭の傾き)を組み合わせて意味を伝え、質問や感情を示す重要な手がかりとなります。
テレビ:クローズドキャプション
クローズドキャプションは音声情報を文字化し、画面下部に表示する機能です。米国では13インチ以上のアナログテレビに必ず内蔵され、ケーブル放送でも1996年以降、番組に字幕付けが義務付けられています。2006年1月1日からは、1998年1月1日以降に制作された英語番組すべてに字幕が必要です(公共広告や深夜放送は除外)。
通訳者
教会の礼拝、裁判、議会など公的場面では、聴覚障害者向けに通訳者が配置されます。通訳は同時通訳と逐次通訳の二種類があり、同時通訳は話者と同時に手話で伝え、逐次通訳は話者が一区切り話した後に手話で要約します。
