車椅子利用者の安全な避難手順
職場では、緊急時や非緊急時のさまざまな事象に備えて、避難方針や手順が策定されていることが多いです。車椅子利用者を安全に避難させる方法は、彼らの所在場所によって異なります。緊急時にエレベーターが使用できない場合は、手動での避難が必要となります。上階にいる車椅子利用者1人あたり、最低でも2名のスタッフが協力して搬送することが推奨されます。適切な訓練や安全担当者の指示、定期的な避難訓練が行われていないと、車椅子利用者の救出が遅れる恐れがあります。
手順
-
会社の避難手順に従う
車椅子利用者の安全な避難を確保するため、まずは社内の避難マニュアルを確認し、避難経路を把握してください。
-
安全担当者と連携する
安全担当者と協力し、必要な対応を検討します。車椅子利用者全員に対して、搬送を手伝える体力のあるスタッフを十分に割り当て、1名につき2名のスタッフを配置します。
-
対象者の所在を確認する
デスク、作業エリア、休憩室、会議室、トイレなどを順に確認し、車椅子利用者の位置を把握します。出勤表やシフト表を照らし合わせ、携帯電話で連絡を取り、現在の居場所と避難の準備ができているかを確認してください。
-
1階の利用者を安全な集合場所へ誘導する
1階にいる車椅子利用者は、指定された集合場所へ安全に移動させます。
-
上階の利用者の搬送準備
エレベーターが停止している場合は、階段を利用して搬送します。階段付近に車椅子を持ち込み、下へ運ぶ準備をします。
-
車椅子を階段へ持ち込む
車椅子利用者に立ち上がるよう促し、両側のスタッフが肩や腰で支えて安定させます。1名が車椅子の後部を持ち、必要に応じて階段に置くか、片手で持ち続けます。
-
小柄な利用者は背負いで搬送
小柄な利用者は、背中に乗せて背負い運びします。利用者は首や肩にしっかり掴み、足を自由にしてもらい、腕でお尻を支えてバランスを保ちます。別のスタッフが車椅子を折りたたんで持ち運びます。
-
2名で車椅子を回転させながら階段を下る
2名のスタッフが車椅子の前後に位置し、車椅子を後方に倒す(後傾させる)ことで転倒を防ぎます。階段の段差で止まるたびに休憩し、ゆっくりと下へ進みます。
-
車椅子ごと安全場所へ搬送
各スタッフが車椅子のハンドルを握り、持ち上げて階段を下ります。利用者は背中を後ろ向きにして座り、転落しないように注意します。
以上の手順を定期的に訓練し、全スタッフが迅速かつ安全に車椅子利用者を避難させられるよう備えておきましょう。
