臨床心理学の4つの主要アプローチとは

臨床心理学は、心理的なストレスや障害の理解・予防・緩和を目的とした心理学の一分野です。臨床心理士は科学的原理や理論、臨床知識を活用し、心理的な健康増進に取り組みます。主なアプローチは、精神力動的、人間性、認知行動、そして家族の4つです。

精神力動的アプローチ

精神力動的アプローチは、ジークムント・フロイトの精神分析に端を発します。自己心理学、エゴ心理学、対象関係論などの派生理論も含め、すべて「精神力動的心理学」と呼ばれます。このアプローチは、幼少期の発達が現在の心理状態に与える影響、転移や防衛機制、無意識の役割に焦点を当てます。

人間性アプローチ

人間性アプローチは、1950年代にカール・ロジャーズが精神力動的理論への反応として提唱しました。人間は自らの問題を克服し、健全な人格を形成する内在的な資源を持つと考えます。治療者は、一致性、無条件の肯定的関心、共感的理解といった手法でその資源を引き出す役割を担います。

認知行動アプローチ(CBT)

認知行動療法は、認知療法と合理情動行動療法の考え方を統合したものです。「感情・思考・行動は相互に影響し合う」という前提に基づき、個人の世界の解釈が心理的苦痛を生むメカニズムを探ります。問題の歪んだ認知を特定し、体系的脱感作やソクラテス式問答などで修正を試みます。

家族アプローチ

家族アプローチは、家族関係が心理的健康に最も大きな影響を与えると考えます。個人の問題が家族全体に波及するため、家族全員が参加するセッションを行い、コミュニケーション改善や有害な行動の指摘、健全な役割分担の確立を目指します。

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