障害に対する医療モデルの定義
定義
医療モデルは障害を診断名や症状、状態といった医学的用語で定義します。障害がどのように身体的・精神的な要因から生じるかに焦点を当て、WHO が示す「人が通常と考える範囲で活動できない、あるいは制限されている状態」を基準とします。
障害の構成要素(インピアメント)
障害は「インピアメント(障害)」と呼ばれる具体的な機能障害に分けられます。たとえば統合失調症の場合、知覚や思考過程に障害が生じます。慢性的な疼痛を抱える人は、動作が制限される「運動障害」として現れます。
ハンディキャップ(不利益)
ハンディキャップは、障害やインピアメントが個人に与える社会的・環境的な不利益を指します。統合失調症患者は、思考や現実認識の障害に起因する精神的ハンディキャップを抱えます。移動が困難な人は、身体的ハンディキャップとして、日常生活や職場での活動が制限されます。
医療モデルの焦点
このモデルは、障害の医学的原因を診断し、外科手術や薬物療法といった医療的手段で治療することに重点を置きます。例として、慢性疼痛にはオピオイド系鎮痛薬、統合失調症には抗精神病薬が処方されます。
留意点
医療モデルだけに依存すると、環境や社会的要因といった重要な側面が見落とされがちです。たとえば、精神疾患を抱える人がストレスの多い環境にいる場合、単なる薬物治療だけでは症状の改善は期待できません。包括的な支援が必要です。
