障害を持つ子どもの学びを支援する音楽療法の実施方法
American Music Therapy Association(米国音楽療法協会)は、音楽を「健康増進、ストレス管理、痛み緩和、感情表現、記憶力向上、コミュニケーション改善、身体リハビリテーションの促進」といった治療目的で用いると説明しています。研究によれば、音楽は心身を統合し、脳内の神経経路を変化させて行動変容を促すことが分かっています。アリゾナ州のValley Music Therapyの認定音楽療法士は、「神経系の変化は学習・適応・成長能力に直接影響する」と述べています。
障害を持つ子どもはそれぞれ異なるニーズがありますが、音楽療法はすべての子どもに有益です。特に学習障害のある子どもは、機能的な行動変化、言語発達、感覚統合、脳刺激といった効果が期待でき、音楽療法から大きな恩恵を受けます。
必要なもの
- 十分な床スペース
- 指導者用ギター
- ドラム、ギター、タンバリン、ラトルなどの楽器
- ストップウォッチ
実施手順
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楽器に親しむ
対象となる子どもたちに合わせた目標を設定します。例として、学習障害を抱える子どもグループの場合は「音楽を作る体験」を目標にします。
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環境の整備
家具を移動するか、天候が許せば屋外に出て、音楽療法用のスペースを確保します。ギターや小さなドラム、ボンゴ、ラトル、トライアングルなど、様々な楽器を配置します。
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ウォームアップ
子どもたちを床に座らせて円形に配置し、指導者がギターを弾きながら「Bingo the Dog」などの歌で体をほぐします。
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楽器演奏体験
各自に楽器を配り、1分以上その楽器を演奏させます。楽器の種類が複数ある場合は、次の子どもへ順に渡し、すべての楽器を体験させます。
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リズム合わせ
ドラム奏者には「boom, 1, 2, boom, 1, 2」のようなビートを全員で合わせさせ、他の子どもは楽器を止めて静かにさせます。静かにできない子どもは拍子に合わせて手拍子をさせても構いません。
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音量変化の練習
各楽器グループが順番に「静かに」から「徐々に速く」演奏し、音の違いについて話し合います。
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全体演奏とクールダウン
全楽器で「静か」→「大きく」のパターンを交互に演奏させ、最後は子どもたちが柔らかい音楽を演奏し、徐々に音量を下げて静寂で締めくくります。CDでの静かな音楽で終える方法もあります。
