馬を利用した療法と脳性麻痺の治療
脳性麻痺
米国脳性麻痺協会によると、脳性麻痺(CP)は非進行性の障害で、妊娠中または出生直後に脳の一部が正常に発達しないか損傷することで、筋肉の協調や身体の動きに影響を及ぼします。言語、聴覚、摂食、視覚の障害や知的障害を伴うこともあります。
治療
CPに根本的な治療法はありませんが、適切なリハビリテーションを行わないと症状が悪化する可能性があります。言語療法や理学療法、装具の使用などが一般的です。馬療法は、特に子どもに対してバランス、姿勢、筋力、全身の動きを改善し、感情面でもポジティブな効果が期待できます。
馬療法の種類
馬と人間の研究財団(HHRF)は、馬療法を「Equine Assisted Activity(馬支援活動)」と位置付けています。セラピーローディングは、乗馬を通じてクライアントの能力に合わせて学びながら体幹を鍛える活動です。一方、ヒッポセラピーは、資格を持つ理学・作業・言語療法士がチームで馬の動きを治療目標に活用する手法で、ギリシャ語の「hippo」は「馬」を意味します。
効果
馬の動きに合わせて体が微調整されることで、姿勢保持、体幹の安定、バランス感覚が向上します。また、注意力や神経系への刺激効果も報告されています。心理的・情緒的な面では、馬と触れ合うことで子どもが普通の体験をし、日常のストレスから解放される効果があります。
信頼性の確認
馬療法を受ける際は、施設や指導者の資格を必ず確認しましょう。北米障害者乗馬協会(NARHA)や米国ヒッポセラピー協会が認定したインストラクターや施設は、安全性と治療効果の面で信頼できます。馬の取り扱いに熟練したハンドラーの存在も重要です。
