臍ヘルニア(オムファロケレ)の原因と概要

臍ヘルニア(オムファロケレ)は、胎児の腹部臓器がへそ付近の開口部を通じて腹壁外へ突出し、腹膜で覆われた状態になる先天性異常です。軽度の場合は腸の一部だけが見える程度ですが、重症例では腸だけでなく肝臓や腎臓などの臓器も外に露出します。

診断と概要

臍ヘルニアは妊娠中の超音波検査で明確に確認でき、出生直後に外科的処置が行われます。遺伝子マッピングの進展により、関連遺伝子の特定が進んでいますが、出生前治療の実用化にはさらなる研究が必要です。

原因

臍ヘルニアは妊娠第1三半期の中頃に胎児の腸がへそを通って臍帯に向かって伸び始め、通常は第1三半期の終わりまでに腹壁へ戻ります。しかし、この戻りが不完全なまま臍帯内に残り、妊娠期間中に腹膜で覆われることで形成されます。現時点で原因を完全に防止する方法はありません。

染色体異常との関係

染色体異常が腹壁筋の発達不全を引き起こし、臍ヘルニアを誘発することが示唆されています。これらの異常は心臓や他の臓器の先天性欠損とも関連することがあります。

リスク要因

同じ夫婦間での再発リスクは、第一子が単独の臍ヘルニアであった場合は約1%と報告されています。家族歴がある場合はリスクが上昇しますが、具体的な確率は不明です。臍ヘルニアを伴う新生児の約50%は、脊椎、消化管、心臓など他の先天性異常も併発しています。

予後

単独の臍ヘルニアの場合、外科手術により臓器を腹腔内に戻し、感染予防のために傷口を閉鎖すれば予後は良好です。小さなヘルニアは即時手術で完了しますが、大きなものは数週間にわたる段階的手術が必要です。併存する他の先天性欠損がある場合は、その欠損の重症度と治療可能性に応じて予後が決まります。

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