ハンタウイルスは環境中でどれくらい生存できるか?

ハンタウイルスは人に致命的な肺疾患(ハンタウイルス肺症候群)を引き起こす可能性があります。米国全土で野生げっ歯類が保有しており、環境中では比較的短期間しか生存しません。ウイルスの感染経路や予防策を理解すれば、ヒトへの感染は防げます。

ハンタウイルスとは?

ハンタウイルスはウイルス群の総称で、感染すると発熱、嘔吐、筋肉痛、極度の倦怠感が現れ、やがて肺に液体がたまり呼吸困難に至ります。死亡率は約3分の1と高く、症状が疑われたら速やかに医療機関を受診する必要があります。特効薬はなく、症状緩和と呼吸管理が中心です。

どこに存在するのか?

ハンタウイルスは野生げっ歯類、とりわけシカマウスが主な保有者です。シカマウスの尿や糞、巣材にウイルスが含まれ、これらが蓄積した場所でウイルスが検出されます。ワシントン州ではシカマウスの約14%がウイルスを保有していると推定されています。

野生げっ歯類が頻繁に出没するエリアはハンタウイルスが潜んでいる可能性があります。

どのように拡散するか?

ウイルスは感染したげっ歯類の尿・糞が付着した土壌やほこりが空気中に舞い上がることで拡散します。掃除時はマスクを着用し、粉塵をできるだけ抑えて作業しましょう。また、汚染された場所は10%以上の次亜塩素酸ナトリウム溶液で徹底的に消毒してください。

ほこりに含まれたウイルスが空気中に拡散します。

人から人への感染はあるか?

現在のところ、ハンタウイルスは人から人へは感染しません。感染はあくまで、げっ歯類の排泄物が付着した環境から直接吸い込むことが原因です。

環境中でどのくらい生存できるか?

ウイルスの生存期間は温度・湿度・日光などの環境条件に左右されます。平均的な室温(約20℃)では2~3日程度生存します。直射日光はウイルスを速やかに不活化させますが、凍結状態では数週間以上生存することがあります。安全策として、野生げっ歯類の排泄物がある場所はすべて感染リスクがあるとみなして対処してください。

予防と対策

  • げっ歯類が出没する場所は早めに除去し、巣材は密閉して処分する。
  • 掃除時は防塵マスク(N95以上)と手袋を着用する。
  • 汚染箇所は10%以上の次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、乾燥させる。
  • 症状が疑われたらすぐに医療機関を受診し、感染の可能性を伝える。

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