幼児に多いカンジダ症(酵母感染)
概要
ピッツバーグ小児病院によると、カンジダ症は幼児の粘膜や皮膚に起こりやすい酵母感染です。私たちの体内には常にカンジダ酵母が存在しますが、通常は免疫系が増殖を抑えています。幼児は免疫機能が未熟なため、感染しやすくなります。
種類
- 口腔カンジダ症(口内炎・トラッシュ)
- 性器カンジダ症(男女共通)
- へその周囲や皮膚のしわ、爪床などの湿潤部位
症状
- 口腔内に白い斑点や膜ができ、舌や頬の内側に付着する。
- 女児は白く粘り気のあるにおいのある膣分泌物、かゆみ・灼熱感、膣の紅斑が現れる。
- 男児は陰茎の裏側に発疹・鱗屑・紅斑が出る。
- 口角(口唇炎)にひび割れが生じる。
- へそや皮膚のしわに膿を伴う丘疹、かゆみ・灼熱感が現れる。
- 爪床の感染では膿、腫れ、爪の変色や剥がれがみられる。
原因
- 免疫機能の未熟さ。
- 抗生物質の使用(子ども自身または授乳中の母親)。有益菌が減少し、酵母が増殖しやすくなる。
- 糖尿病などの内分泌疾患、ダウン症などの遺伝性疾患、化学療法、ステロイド吸入薬の使用、栄養不良。
- 湿潤環境を好むため、皮膚の傷や湿った状態を放置しないことが予防に重要。
治療
- 肛門や膣のトラッシュには薬用坐薬、皮膚の感染には薬用軟膏を使用。
- 口腔トラッシュには抗真菌薬ニスタチンやアムホテリシンBのうがい薬、クロルトリマゾール錠が有効。
- 重症例や乳児には、5〜10日間のフルコナゾール懸濁液または錠剤を1日1回投与することが標準。
注意点
- 口腔トラッシュがあると飲食が痛みを伴うため、十分な栄養と水分補給を続けることが必要。
- 発熱・悪寒・嘔吐が見られた場合は、血流に感染が広がっている可能性があるため、直ちに医療機関を受診。
