腹水の管理方法
腹水とは
腹水は主に肝臓疾患に伴って腹腔内に液体がたまり、腹部が膨らむだけでなく、肺を圧迫して呼吸がしにくくなったり、胃を圧迫して食欲が低下したりします。
必要なもの
- 無塩レシピ本
- 処方された利尿薬
- 必要に応じた抗生物質
管理手順
- 塩分摂取の制限
米国肝臓学会は、1日あたりのナトリウム摂取量を2,000 mg以下にすることを推奨しています。塩分は体内に水分を保持させ、血液量が増加し、門脈圧が上昇して腹水が漏れ出しやすくなります。管理栄養士に相談し、低ナトリウムの食事を取り入れましょう。加工食品や塩の追加は避け、無塩の料理本を活用してください。
- 処方薬の使用
食事だけでコントロールできない場合、医師は利尿薬(いわゆる「水剤」)を処方します。利尿薬は腎臓でナトリウムと水分の排泄を促進し、腹水の減少に寄与します。また、腹水に細菌感染(自発性細菌性腹膜炎)が起きた場合は抗生物質が必要です。
- 腹水穿刺(パラセンテシス)
穿刺は針やチューブを用いて腹腔内の液体を直接抜く手技です。大量穿刺(5 L以上)を行う場合は、アルブミン点滴が併用されます。穿刺が頻繁に必要になると、病状の悪化を示すサインです。
- シャント手術(TIPS)または外科的シャント
門脈圧が高く、薬物や穿刺だけで腹水がコントロールできない場合、経頸静脈肝内門脈シャント(TIPS)や外科的シャントが検討されます。TIPSは門脈からの血流を肝静脈へ迂回させ圧力を下げますが、合併症リスクがあるため、頻回の穿刺が困難な患者に限定されます。
- 肝移植
上記のすべての対策が効果を示さない場合、最終的な治療として肝移植が必要です。臓器提供者を増やすために、家族や友人に臓器提供の意思表明を促すことが重要です。
