圧力潰瘍(床ずれ)の治療に関する臨床ガイドラインとは

圧力潰瘍(床ずれ)は、長時間にわたり体が圧迫される部位にできる皮膚の損傷です。入院や長期臥床時に、頭皮、背中、尾骨、臀部、足のかかとなどが特に罹りやすくなります。

圧力軽減

潰瘍の進行を防ぐために最も重要なのは、患部への圧力を減らすことです。自力で体位変換できる患者は10分ごとに、介護者がいる場合は2時間ごとに姿勢を変えるよう指導します。エアマットや特殊寝具を使用すると、圧力分散効果が高まり、治癒が促進されます。

組織デブリード(壊死組織除去)

圧力潰瘍は細菌感染を伴う開放創です。壊死した組織を外科的に除去(デブリード)することで感染リスクを低減し、創面の再生を促します。除去時には出血が起こることがありますが、健康な組織を損なわないよう慎重に行い、患者の状態を常に観察します。

創傷管理

清潔な環境を保つことが治癒の鍵です。生理食塩水や抗菌薬溶液で創面を定期的に洗浄し、膿や滲出液がたまらないようにします。ドレッシングは1日数回交換し、湿潤環境を維持しつつ感染を防止します。

外科的治療

圧力軽減・デブリード・頻回ドレッシングでも改善しない重症潰瘍は、外科手術が検討されます。外科的切除は壊死組織だけでなく、周囲の健常組織も広範に除去し、潰瘍の拡大を防ぎます。全身麻酔が必要で、回復期間も長くなるため、最終手段として位置付けられます。

以上の4つのステップを組み合わせ、個々の患者の状態に合わせた総合的なケアが圧力潰瘍の予防と治療に不可欠です。

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