妊娠性過嘔症(ハイパーエメシス)ガイドライン
妊娠性過嘔症(ハイパーエメシス・グラビダルム)は、妊娠中の女性のごく一部が罹患する重度の嘔吐症状です。過度の吐き気と嘔吐は母体と胎児に深刻な合併症をもたらす可能性があるため、脱水を防ぐために医師と密に連絡を取ることが重要です。医師は必要に応じて、嘔吐や吐き気を和らげる薬を処方または承認してくれます。
症状
典型的な症状は、通常のつわりよりもはるかに強く、持続的な嘔吐と激しい吐き気です。24時間ほぼ止まらないほどの嘔吐が続くことがあります。多くの女性は妊娠20週以降に症状が軽減しますが、一部は妊娠全期間にわたって続き、出産時にようやく改善します。医師は、脱水、尿中のケトン体の検出、体重の5%以上の減少が認められた場合に過嘔症と診断します。
医師への連絡タイミング
妊娠中に体重が急激に減少したり、食事や飲み物が全く摂取できない場合は、すぐに医師に連絡してください。また、めまい・混乱、胆汁を含む嘔吐、少量の食べ物や飲み物を頻繁に吐く場合も受診が必要です。
水分補給の重要性
過嘔症では水分補給が困難です。嗅覚が過敏になるため、飲み物の味や匂いが不快に感じられ、吐き気が増すことがあります。氷菓やスポーツドリンクなど、冷たい形で摂取できる場合もありますが、点滴による静脈内輸液が必要になるケースもあります。
症状緩和の方法
水分補給が難しい場合、医師は抗吐き気薬を処方することがあります。薬剤には副作用や胎児への影響のリスクがあるため、必ず医師と相談してください。代表的な処方薬にはゾフラン(オンダンセトロン)、プレドニゾン、フェネルガン(プロメタジン)などがあります。処方箋なしで使用できる薬としては、ドキシラミンやベナドリル(ジフェンヒドラミン)も検討されます。
