腹水の主な原因と対策

腹水(せきすい)は、腹腔に過剰な液体がたまる状態で、さまざまな疾患の合併症として現れます。以下に、特に頻度の高い原因をまとめました。

肝硬変

慢性肝疾患、アルコール性肝障害、B型・C型肝炎、脂肪肝などが原因で肝硬変が進行します。肝硬変の合併症として腹水は最も一般的で、重篤化すると感染リスクが高まります。末期の場合は肝移植が唯一の治療法です。

肝血管閉塞症(VOD)

肝臓の静脈が部分的に閉塞することで血液の流れが阻害され、腹腔に液体がたまりやすくなります。高用量化学療法を受けた患者に多く見られる合併症です。

制限性心膜炎

心膜の炎症や感染、心筋梗塞・心臓手術後に起こることがあります。心膜が硬くなると心臓の血流が制限され、結果として腹水が貯留します。

がん(腹膜転移)

腹膜全体に腫瘍が広がる腹膜癌転移は、腹水の代表的な原因です。治療法としては腹膜減圧手術や腹膜内化学療法が行われます。

漿膜炎

漿膜(腹膜・胸膜・心膜)の炎症に伴い、液体が過剰に産生され腹水となります。

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