クローン病は遺伝しますか?
クローン病は、口から肛門までの消化管のどこでも炎症を起こす慢性疾患です。遺伝的要因が発症に関与していると考えられていますが、確実な原因はまだ解明されていません。
原因
- 現在のところ、クローン病の直接的な原因は特定されていません。細菌感染が関与している可能性が指摘されていますが、決定的な証拠はありません。
- 食事は症状のコントロールに影響を与えることがありますが、病気そのものを引き起こすとは考えられていません。
病態(免疫機能の異常)
- クローン病は免疫系の異常が主な原因とされています。健康な人では免疫系は危険があるときにだけ働きますが、クローン病患者は免疫系が自己組織を攻撃し続けます。
- その結果、消化管全体に炎症と潰瘍が生じ、症状が現れます。
症状
- 最も一般的な症状は下痢(1日10〜20回程度)、腹痛、体重減少です。
- その他、口内潰瘍、腸閉塞、肛門裂傷なども見られます。
- ストレスやホルモン変動、喫煙が増悪要因となります。
遺伝的要因
- 免疫系疾患は遺伝子マーカーと関連しているため、クローン病は家族内で発症しやすいことが知られています。
- 兄弟姉妹などの近親者がいる場合、発症リスクは約30倍に上昇します。
予後
- クローン病は慢性疾患で、症状が安定する期間と増悪する期間が交互に訪れます。
- 禁煙、バランスの取れた食事、ストレス回避などの生活習慣改善により増悪を抑えることが可能です。
