潰瘍性大腸炎の定義と特徴
潰瘍性大腸炎(UC)は炎症性腸疾患(IBD)の一種で、クローン病と症状が似ていますが、主な違いは炎症が大腸に限定される点です。クローン病は消化管全体に広がる可能性がありますが、UCは直腸から始まり大腸全体に連続的に広がります。
特徴
- 大腸に潰瘍が形成されるため、血便、下痢、腹部痙攣、炎症が主な症状です。
環境要因
- 原因は不明ですが、米国では10万人あたり30〜100人が罹患しており、北部での発症率が高いことから環境因子が関与していると考えられています。
遺伝的要因
- 特定の民族や家族内で発症率がやや高く、同一家系で潰瘍性大腸炎とクローン病が併発するケースもあることから、遺伝的素因が示唆されています。
治療法
- 根治療法はなく、症状緩和と再発予防が中心です。鎮痛薬、免疫抑制薬、生物学的製剤のほか、食生活やストレス管理などの生活習慣改善が推奨されます。
大腸癌リスク
- 長期にわたる炎症は細胞の変異を促し、10年以内に大腸癌のリスクが上昇します。そのため、診断後8年目以降は定期的な大腸内視鏡検査が推奨されます。
