東部馬脳炎ウイルス(EEE)の症状と対策
東部馬脳炎(Eastern Equine Encephalitis、略称EEE)は、蚊に刺されることでヒトに感染するウイルス性脳炎です。治療法はなく、感染した人の約3割が死亡します。生存した患者は、脳や脊髄への圧迫を軽減し熱を下げる対症療法が中心ですが、後遺症として永続的な障害が残ることが多いです。
初期症状
- 体温が103°F〜106°F(約39.5℃〜41.1℃)に達する高熱が出ます。市販の解熱剤(イブプロフェンやアセトアミノフェン)で効果が見られないことが多いです。
倦怠感・混乱
- 高熱に伴い、全身のだるさと意識の混濁が現れます。熱が続くと判断力や注意力が低下し、混乱状態になることがあります。
首のこり(硬直)
- 頸部の硬直は細菌性髄膜炎でも見られますが、EEEでも同様の症状が現れます。血液検査で髄膜炎が否定された場合、医師はEEE感染の可能性を検討します。蚊が多い地域に居住・訪問した履歴は必ず伝えましょう。
頭痛
- 激しい頭痛が急速に強くなります。痛みは首の硬直部位へ放散し、症状をさらに悪化させます。
最も重篤な症状
- 意識喪失・昏睡が最も深刻な症状です。昏睡状態に陥ると致死率が高く、生存した場合でも神経障害や歩行・言語・認知機能の障害が残ることがあります。
予防と対策
- 現在のところ特効薬はありません。蚊に刺されないようにすることが最善の予防策です。具体的には、長袖・長ズボンの着用、DEET(ジエチルトルエート)配合の虫除け剤の使用、夕暮れから夜明けまでの屋外活動の回避が推奨されます。
