慢性移植片対宿主病(cGVHD)とは?
慢性移植片対宿主病(cGVHD)とは
慢性移植片対宿主病(cGVHD)は、幹細胞移植後に起こる深刻な長期合併症です。ドナーから移植された免疫細胞(移植片)が受容者の体(宿主)を攻撃し、さまざまな臓器や組織に障害をもたらします。
発症率とリスク要因
cGVHDは、幹細胞移植を受けた患者の約30〜50%で発症します。特に、非同族ドナーからの移植や、ドナーと受容者間の免疫的ミスマッチが大きい場合にリスクが高まります。
主な症状
影響を受ける臓器によって症状は異なりますが、代表的なものは以下の通りです。
- 皮膚:乾燥、かゆみ、発疹、潰瘍
- 眼:乾燥、炎症、視力低下
- 口腔:乾燥、潰瘍、嚥下困難
- 消化管:吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
- 肝臓:肝酵素上昇、黄疸
- 肺:呼吸困難、咳嗽
- 腎臓:腎不全
- 筋肉:筋力低下、倦怠感
- 骨:関節痛、骨粗鬆症
治療と予防
cGVHDは重篤な状態に進行し、最悪の場合は致死的です。治療は主に免疫抑制薬でドナー免疫細胞の活性を抑えることが中心です。ステロイド、光線療法、場合によっては再度の幹細胞移植が併用されます。
予防策としては、ドナーと受容者のHLA適合を慎重に行い、移植直後から免疫抑制薬を適切に使用することが重要です。
