POTS(姿勢性起立性頻脈症候群)とは?
概要
姿勢性起立性頻脈症候群(Postural Orthostatic Tachycardia Syndrome、略称POTS)は、立ち上がったときに血圧が低下し、心拍数が異常に上昇することで、脳への血流が減少し、めまい・動揺・失神などの症状が現れる自律神経障害です。
罹患傾向
女性に多く、発症年齢は15歳から50歳までの若年成人が中心です。正確な原因は不明ですが、自律神経系の機能不全が関与していると考えられています。
主な症状
- 立位でのめまい・ふらつき
- 失神(稀)
- 心拍数の急激な上昇(1分間に30回以上増加)
- 動悸・胸部不快感
- 息切れ、呼吸困難感
- 倦怠感・筋力低下
- 吐き気・胃腸不調
- 視覚障害(ぼやける)
- 頭痛
診断方法
主に「傾斜テーブルテスト(tilt table test)」で、仰向けから立位に移行した際の血圧と心拍数の変化を測定します。その他、血液検査や心電図、心エコーで他疾患の除外も行います。
治療・対策
根本的な治癒は難しいため、症状緩和と生活の質向上を目指します。
- 水分・塩分の摂取を増やす(1日2〜3リットルの水、塩分は医師指導のもと)
- 小分けにした食事を頻回に摂る
- アルコール・カフェインの制限
- 圧迫ストッキングや腹部ベルトで血液プールを防止
- 段階的な運動療法(水中歩行やレッグエクササイズ)
- 必要に応じてβ遮断薬、ミドドリン、フルドロコルチゾンなどの薬剤
医師と相談しながら、個々の症状に合わせたプランを立てることが重要です。
