バイクロス補聴器とは? 目的・構成・仕組みとメリットを解説

聴覚障害は世界中で多くの人に影響を与えており、補聴器は最も一般的な治療法です。その中でも片側難聴(単側難聴)に特化したバイクロス補聴器の仕組みと利点をご紹介します。

目的

バイクロス補聴器は、片方の耳が聴力を失い、もう片方は正常に聞こえる人向けに設計されています。単側難聴では音源の方向を把握しにくく、会話を両側から聞くことができません。そのため、聴覚が失われた側にいる相手の声を聞くために頭を回す必要があります。

構成部品

バイクロス補聴器は2つの装置で構成されます。聴覚が失われた側の耳にはマイクロフォンのみを搭載した小型デバイスを装着し、正常に聞こえる側の耳には受信機(レシーバー)だけを備えたデバイスを装着します。

動作原理

マイクロフォンで拾った音声信号は、ワイヤーまたは無線(FM受信機)を介して反対側の受信機へ送られます。ワイヤー方式の場合、細いケーブルが首の後ろを通って信号を伝達し、無線方式ではFM帯域で音声が転送されます。

メリット

正常側の耳に装着した受信機は、耳道にほとんど干渉せず自然に聞こえるよう設計されています。聴覚が失われた側で音が発せられると、マイクロフォンがその音を捉えて受信機へ送り、通常側の耳で聞くことができます。これにより、音源の定位感が回復し、会話の聞き取りが格段に向上します。

追加機能・サポート

一部のバイクロス補聴器は、正常側の耳に軽度の聴覚低下があるユーザー向けに増幅機能を備えています。聴覚が失われた側のマイクロフォンからの音声は、正常側の増幅回路を通過してから受信機へ送られ、よりクリアに聞こえるよう調整されます。

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