メニエール病におけるバランス障害
メニエール病とは
メニエール病は内耳のリンパ液の異常によって起こる疾患で、主に片側の耳に影響します。耳の詰まり感や圧迫感、耳鳴り、難聴がみられ、米国では約61.5万人が罹患しているとNIHが報告しています。
内耳の役割
内耳は音を聞くことと体のバランス、加速度を感知する役割を担っています。液体で満たされた螺旋管や前庭嚢にある毛状受容体が、音や体の動きに応じて液体を動かし、信号を脳へ送ります。適切な圧力と化学組成の液体が維持されることが必要です。
めまい(Vertigo)
メニエール病に伴うめまいは、内耳の液体異常が原因で、発作は20分から2時間以上続くことがあります。吐き気、嘔吐、発汗を伴い、予告なく突然起こります。発作中は転倒や事故の危険が高く、発作後もバランス感覚が乱れることがあります。
めまいの治療法
発作時には、抗めまい薬や制吐剤で症状を緩和します。重症例では、内耳への注射や手術が検討されますが、対象耳の聴力が低下するリスクがあります。発作間のバランス障害には、前庭リハビリテーションが有効で、身体がバランス情報を正しく処理できるよう訓練します。
めまいと共に暮らすコツ
発作を誘発しやすい急な体位変換は避け、明るい光やテレビ・読書は症状を悪化させることがあります。激しい発作時は安静にし、症状が落ち着いたら徐々に日常生活へ戻します。発作後1週間は運転や重機操作、高所作業など危険を伴う行動は控えましょう。
