迷路炎と良性発作性頭位めまい症(BPPV)について
概要
前庭系は体のバランス感覚を司る内耳のシステムで、頭の位置や動きを感知します。本記事では、前庭系に関わる二つの疾患、迷路炎と良性発作性頭位めまい症(BPPV)について解説します。
迷路炎
前庭・蝸牛神経の二枝が感染すると、内耳の迷路が炎症を起こす状態を迷路炎と呼びます。主にウイルスや細菌感染が原因です。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)
耳石(オトコニア)が本来の位置から外れ、内耳の不適切な部位にたまることで起こります。頭の位置を変えるとめまいが誘発されます。
症状
- どちらも回転性めまい(ヴァーティゴ)や吐き気、嘔吐を伴うことがあります。
- 迷路炎では視覚障害、体のバランス不良、耳鳴り(tinnitus)、聴力低下が追加で現れます。
診断
- 迷路炎は他の原因を除外しながら臨床所見と聴力検査で診断します。
- BPPVは頭位変換テスト(Dix‑Hallpike 法)で典型的な眼振を確認し、必要に応じてMRIで他疾患を除外します。
