メニエール病の予後
メニエール病は、耳鳴り、耳の圧迫感、難聴、めまい(回転性めまい)といった症状が特徴です。根本的な治療法はありませんが、症状が軽減するケースもあれば、難聴や重度のめまいが長期間続くケースもあります。
原因
- シカゴめまい・聴覚クリニックによれば、内耳の液体(内リンパ液)が過剰になる「内リンパ水腫」が主な原因と考えられています。なぜこの液体異常が起こるかは未解明です。
予後Ⅰ:経過観察
- ワシントン大学医学部(セントルイス)によると、患者の半数以上が2年以内にめまいがなくなると報告されています。
予後Ⅱ:食事療法
- 食事の見直しは症状緩和に有効です。特に塩分摂取を制限し、体内の水分貯留を防ぐことが推奨されます。また、カフェインやアルコールの摂取も控えるよう指導されます。
予後Ⅲ:薬物療法
- 食事だけで効果が不十分な場合、利尿剤が処方され内耳の液体量を減らします。さらに、メクリジンやジアゼパムなどの薬でめまい発作の強さを抑えることがあります。
予後Ⅳ:外科的・侵襲的治療
- 約10%の患者でめまいと難聴が持続し、外科的介入が必要になることがあります。マサチューセッツ眼耳鼻科大学病院の指針では、まず内リンパ嚢にシャントを設置して余分な液体を排出する手術が行われます。これが失敗した場合、前庭神経切断や内耳への化学療法注射など、前庭機能を破壊する方法が検討されます。
