正確な診断の重要性

めまいは症状が出たり消えたりし、程度もさまざまです。そのため、耳鼻咽喉科医(ENT)や聴覚専門医、神経内科医など、めまいの診断と治療に詳しい医師を受診することが大切です。医師は症状からめまい、特に良性発作性頭位めまい症(BPPV)を診断しますが、原因が特定できないことも多いです。

めまい症状の緩和方法

めまいの症状を和らげるために、医師や聴覚専門医は「カナリス再定位法(Canalith Repositioning Procedure)」と呼ばれる一連の頭部運動を指示することがあります。この手技は診療室で行われ、内耳の半規管にたまった微小な結晶(耳石)を前庭(vestibule)へ戻し、体内で再吸収させることを目的としています。

カナリス再定位法の手順

患者は診療用チェアに座り、医師の指示で頭を左右に回しながら体勢を変えます。各姿勢は約30秒、または異常な眼球運動が止まるまで保持します。通常、1〜2回の治療でめまいが改善し、症状が解消します。

手技後の注意点

再定位法後は、頭を下げて横になることや、耳を肩より下に下げることは避けてください。当日は枕を数個重ねて頭を高く保ち、寝る際も同様に頭部を上げた状態で休むことが推奨されます。これにより、耳石が完全に前庭へと沈み、内耳の液体に再吸収されやすくなります。医師は自宅での再定位手順も指導し、経過観察のための再診を予約します。

手術による根治

再定位法が効果を示さない、またはめまいが再発する場合は、外科手術が検討されます。手術では、内耳の問題部位に骨プラグを挿入し、耳石の動きを遮断します。成功率は約90%と高く、長期的な聴力低下は5%未満にとどまります。