耳鳴り(ティンナイタス)に効く食事療法
脳が音を聞く仕組み
- 内耳の細かい毛が音波で動き、神経を刺激します。脳はこの信号を音として認識します。毛が損傷すると、ランダムな信号が脳に送られ、耳鳴りが起こります。
耳鳴りの原因の特定
- 聴覚障害を引き起こす要因はすべて耳鳴りの原因になり得ます。耳鼻咽喉科医の診察で、耳や副鼻腔の感染、耳垢、外傷や腫瘍、アレルギー、甲状腺疾患、糖尿病、高血圧などを除外します。
アスピリンや抗生物質、利尿剤、化学療法薬、キニーネやクロロキンなどの抗マラリア薬も耳鳴りを副作用として引き起こすことがあります。医師は薬剤の見直しや減量・代替を行うことで症状の軽減を図りますが、原因が特定できないケースも多いです。
耳鳴り改善の食事アプローチ
- 食事は耳鳴りを悪化させることも、改善させることもあります。体の反応を観察し、原因となる食品を特定しましょう。例えば、グルタミン酸ナトリウム(MSG)や人工甘味料のアスパルテームは神経を刺激し、過敏な人では神経が過剰に発火し続けます。これらを避けると症状が軽減することがあります。また、加工食品やファストフードに多く含まれる塩分は血圧上昇を招き、耳鳴りを悪化させることがあります。
糖分過多の食事はインスリン感受性を低下させ、脳や神経細胞へのブドウ糖供給が不足します。
ビタミンB群(B12、B6、B5)やビタミンA、Eは耳鳴り軽減に有効です。全粒穀物、バナナなどの果物、野菜、卵、乳製品に含まれます。アルコール摂取が多い人はBビタミンが不足しがちですので、摂取量を増やしアルコールを控えると効果が期待できます。
ビタミンAは青魚、濃い緑色野菜、ブルーベリー、黄色野菜・果実(にんじん、アプリコット)に豊富で、内耳の膜の健康を保ちます。さらに、2007年の『Progress in Brain Research』の研究では、耳鳴り患者の約69%が亜鉛不足であることが示されました。亜鉛は中枢神経系に広く分布する必須微量元素です。