子どものための補聴器ガイド
聴覚障害の症状
乳児期の聴覚障害は見つけにくいことがあります。米国耳鼻咽喉科学会によると、赤ちゃんが大きな音に驚かない、声に向かって頭を向けない、12か月までに音を真似できない場合は聴覚障害の可能性があります。子どもが示すその他のサインは、環境音への無関心、年齢相応の言語発達の遅れ、音源の定位ができないことです。学齢期になると、授業中に集中できない、疲れやすいといった行動が見られることがあります。耳鼻科医や聴覚専門家(オーディオロジスト)による正式な聴覚検査で診断し、最適な治療法を検討します。
補聴器の種類
- 耳背型(BTE):耳の後ろに本体を装着し、イヤーモールドで耳内に音を送ります。子どもに最も推奨されるタイプです。
- 耳内型(ITE/ITC):外耳の内部に装着する小型の本体です。成長期の子どもにはサイズ調整が難しいため、注意が必要です。
- 耳道型(CIC/完全耳道型):耳道に直接装着しますが、調整が難しく、子どもへの使用はまれです。
- 骨導型補聴器:外耳道が利用できない、または導音性難聴(感染症や耳垢詰まりなど)に対して、頭部に装着して骨を通じて音を伝えます。
- 人工内耳(コクレアインプラント):重度の感音性難聴の場合、外科手術で聴覚神経を直接刺激します。子どもでも適応可能です。
その他にも、子どもの聴覚レベルに合わせたさまざまな補聴支援機器が存在します。
補聴器の手入れ
子どもの補聴器は、ペットや水、直射日光・高温から遠ざけて保管してください。バッテリーは定期的に交換し、装着中はヘアスプレーやヘアジェルなどのヘアケア製品の使用を控えましょう。
機能は正しく働いているか
子どもは補聴器の効果を言葉で正確に伝えることが難しい場合があります。小児聴覚士は、補聴器と一緒に小型マイクロフォンを装着したプローブで増幅音を測定し、機能確認を行います。また、保護者は新しい補聴器使用時に子どもの反応を観察し、音に対する変化を記録すると良いでしょう。
選択時のポイント
- 費用と保険適用の有無
- 保証期間とアフターサービス
- 装着・取り外しのしやすさ
- バッテリー交換や調整の手軽さ
- 購入前に一定期間試用できるか
- 子どもの聴覚状態に最適かどうか
