バロトラウマは内耳・中耳・外耳のいずれでも起こり得ますが、ここでは中耳バロトラウマに焦点を当てます。気圧の急激な変化(潜水や飛行など)により中耳と外部の圧力が平衡できず、痛みや圧迫感が生じます。症状の重症度に応じて治療法は異なります。

基本的な対処法

  • 潜水や飛行など、気圧が変化する活動は直ちに中止します。
  • 耳の中をできるだけ乾燥させ、感染を悪化させる水や汚染物質の侵入を防ぎます。
  • 症状が軽減するまで数日間は水中や機内に入らないようにし、必要に応じて数週間の安静を取ります。

医療的な治療

  • 症状が現れたら速やかに耳鼻咽喉科を受診し、医師の指示に従います。
  • 鼻詰まりが原因の場合は、減充血薬や鼻ステロイド点鼻薬で中耳の圧力平衡を促します。
  • 鼓膜の小さな損傷は自然に治癒することが多く、経過観察が行われます。
  • 必要に応じて抗炎症薬や鎮痛薬が処方されます。

重症例の対応

  • 膿が出るなど感染が疑われる場合は、抗生物質による治療が必要です。
  • 頻繁にバロトラウマを起こす方は、潜水を完全に中止し、飛行は本当に必要な時だけに限定することが推奨されます。
  • 長期間にわたる症状や再発がある場合は、生活習慣の見直しや専門医によるさらなる検査が必要です。

適切な対処と医療介入により、ほとんどの中耳バロトラウマは数日から数週間で回復します。症状が改善しない場合は、再度医師に相談してください。