耳の痛み(外耳炎・中耳炎)の原因と対策
耳の痛みは子どもから大人までよく見られる症状で、外耳の感染(外耳炎、いわゆるスイマーイヤー)と中耳の感染(中耳炎)に大別されます。外耳炎は水泳や入浴後に外耳道が湿った状態が続くと起こりやすく、外耳道の皮膚が感染します。一方、中耳炎は鼓膜の裏側にある中耳に細菌が増殖し、特に生後6か月から2歳までの乳幼児に多く見られます。
耳の痛みの原因
- 外耳炎:外耳道に水分がたまり、細菌が繁殖しやすくなることや、耳掃除による小さな傷が原因です。水泳、入浴、蒸し暑い環境などで湿気が残るとリスクが高まります。
- 中耳炎:上気道からの細菌が鼓膜の裏側に移動し、炎症を起こすことで発症します。特に乳幼児は耳管が短く、液体が溜まりやすいため罹りやすいです。
耳の痛みの症状
- 外耳炎:激しい耳の痛み、外耳の腫れ、厚みのある膿状の分泌物が見られます。
- 中耳炎:耳の痛みとともに、聴力低下、耳鳴りやざわめき、発熱、時折の耳漏、嘔吐や下痢、イライラ、食事や睡眠が困難になることがあります。
検査と診断
医師は耳鏡で外耳道や鼓膜の状態を観察し、外耳炎か中耳炎かを判断します。中耳炎が疑われる場合は聴力検査や鼓膜の動きを調べるチューニングテストを行うことがあります。外耳炎の場合は、分泌物の培養検査で原因菌を特定することがあります。
初期治療
中耳炎の初期治療は痛みの緩和が中心です。抗生物質や腫れを抑えるステロイドが処方されることがあります。鎮痛剤や解熱剤で痛みと熱を抑えることも有効です。
自宅での対処法としては、イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの鎮痛剤、温湿布(温かいタオルやヒーティングパッド)で患部を温める、医師の指示に基づく耳滴の使用、十分な休養が推奨されます。
再発防止と継続治療
6か月間に3回以上、または1年に4回以上耳炎を繰り返す場合は、長期的な抗生物質の服用や耳鼻咽喉科専門医による液体の除去が検討されます。耳管が詰まっているだけの場合は、特殊な機器で液体を排出します。
外科的治療(高度な治療)
再発性の中耳炎や鼓膜の裏に液体が長期間たまる場合、外科的介入が選択肢となります。鼓膜切開術や耳管(チューブ)挿入術により液体を排出させるほか、扁桃腺やアデノイドの切除が行われることがあります。
