綿棒は使用しない

綿棒(Qチップ)は、耳垢を奥へ押し込んでしまうため、実際には危険です。代わりに「耳かき」やプラスチック・ステンレス製の耳掻きを使用しましょう。これらは先端にスプーン状の刃やカップが付いており、乾燥した硬い耳垢や湿った耳垢を効率的にかき出すことができます。

ただし、耳かきを深く突きすぎると鼓膜を穿孔する恐れがあります。耳垢が原因で聞こえにくくなっている場合や不快感が強い場合は、必ず専門医に相談してください。

灌流(洗浄)

耳垢を除去するための液体は様々ありますが、最も手軽なのは温めた水やオリーブオイル、専用の耳垢除去液です。水と酢を混ぜた溶液も一般的に用いられます。

洗浄は、耳の外側の耳介を上げて耳道を開いた状態で、ブルーのシリンジ(耳用注射器)を使ってゆっくりと液体を注ぎます。液体は耳道の底を流れ、耳垢と反応して浮き上がらせます。温度は体温(約37℃)に近い温かさが理想です。流量は急がず、耳道に過剰な圧力がかからないように調整してください。初めて行う場合は、必ず医師や耳鼻科の専門家に指導を受けましょう。

代替・自然療法

耳キャンドル(耳錐)は、火を使って耳垢を引き抜くと主張する方法ですが、科学的根拠は乏しく、火災や耳道へのやけどといったリスクがあります。複数の研究で、燃焼後にキャンドル内部に残る物質は人間の耳垢ではないことが示されています。

もし試す場合は、必ず信頼できるメーカーの製品を選び、周囲に燃えやすいものがない環境で、必ず他者の監視下で行ってください。安全性が保証されないため、医療機関での使用は推奨できません。

実は、耳垢の蓄積を防ぐ最も簡単な方法は、顎の動きを活発にすることです。ガムを噛んだり会話をしたりすると、顎の筋肉がポンプのように働き、耳道内の自然な排出を促します。