BPPV(良性発作性位置めまい)の原因

概要

BPPV(良性発作性位置めまい)は、頭を動かすとめまいが起こり、バランスを保ちにくくなる耳の疾患です。生命に直接関わるものではありませんが、診断が難しいことがあります。

1. 症状の特徴と診断

BPPVは、立ち上がったときや頭を左右に急激に動かしたときに起こるめまいです。特定の方向に頭を傾けると、短時間の強い回転感が現れ、バランスが崩れます。通常、医師の診察で簡単な検査(頭位変換テスト)により診断できます。

2. 耳石(オトリス)器官の異常

内耳の半規管には、頭の位置や動きを感知するオトリス器官があります。この器官には微小な炭酸カルシウム結晶(耳石)があり、正常時は固定されています。しかし、体位変換や寝転がった状態で結晶が外れ、半規管内に流れ込むと、半規管が過敏になりBPPVを引き起こします。

3. 感染症や炎症

耳管や前庭神経のウイルス性炎症(前庭神経炎)や、耳への血流障害(例:AICA症候群)など、耳にダメージを与える疾患がBPPVの発症に関与することがあります。

4. 外傷・加齢による影響

米国聴覚研究基金の調査によれば、50歳以上の人では前庭器官の老化が進み、バランス機能が低下するためBPPVが増加します。50歳未満では、頭部外傷や耳への外傷が主な原因です。

5. 手術後の合併症

耳や頭部の手術中に長時間横になる姿勢や、手術自体による組織の損傷が原因で、術後にBPPVが現れることがあります。術後のめまいは耳鼻咽喉科専門医の診察で確認し、適切なリハビリテーションが必要です。

まとめ

BPPVは耳石の脱落や感染、外傷、加齢、手術後の姿勢など、さまざまな要因で起こります。症状が続く場合は早めに専門医を受診し、適切なリハビリ(エプリー法など)で改善が期待できます。

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