めまいを引き起こす主な疾患
めまい(めまい感)は、何らかの基礎疾患が原因で起こる症状です。物が回転したり、周囲が動いているように感じます。感染症から腫瘍などの深刻な疾患まで、原因はさまざまです。めまいが持続する場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
聴神経腫(前庭神経鞘腫)
非癌性の腫瘍が前庭神経を圧迫することで起こります。前庭神経は聴覚と平衡感覚を担っています。腫瘍はゆっくり成長し、時間とともに難聴や耳鳴りが悪化します。大きくなるとめまい、顔面のしびれ、筋力低下、チクチク感が出ることがあります。
帯状疱疹性耳炎(ラムジーハント症候群)
水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が再活性化し、顔面神経や耳の神経に水疱ができることで、聴覚や平衡感覚に障害が生じます。これによりめまいが発生します。
多発性硬化症
脳幹の前庭神経が損傷するとめまいが起こります。また、脳小脳に病変ができると平衡感覚が乱れます。多発性硬化症の患者は、暗い部屋や感覚刺激が少ない状況でめまいを感じることがあります。
脳腫瘍
良性・悪性を問わず、脳腫瘍の症状としてめまいが頻繁に現れます。特に小脳や脳幹にできる髄芽腫や膠芽腫は、聴覚や平衡感覚に影響を与えます。
片頭痛
片頭痛は主に4タイプに分かれますが、特に前兆を伴うタイプ(古典的片頭痛)や基底部片頭痛では、頭痛の前後や頭痛と同時にめまいが起こります。めまいは片頭痛とは別に単独で現れることもあります。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)
内耳の液体と微小結晶の異常が原因です。頭を左右に向けたり、寝返りを打ったときにめまいが発生し、発作は数秒から1分程度で収まります。
