声のブレーク(パッサージョ)とは何か?

パッサージョ(声のブレーク)とは

イタリア語で「通過部」を意味するパッサージョは、歌手の音域上部にある、声が低いレジスターから高いレジスターへ自然に移行する区間です。胸声(モーダルレジスター)からヘッドボイス(ファルセット)へ変わるポイントを指します。男性と女性でパッサージョの位置や感覚は異なりますが、女性の場合は男性ほどはっきりと区切られていません。

男性のパッサージョ

男性では、胸声(モーダル)とファルセット(ヘッド)との間に明確な「ブレーク」が生じます。この部分をうまく乗り越えることが、滑らかな歌唱にとって重要です。

女性のパッサージョ

女性の場合は、胸声とヘッドボイスが徐々に混ざり合うように移行するため、男性ほど急激なブレークは感じられません。より自然なブリッジが形成されます。

胸声(モーダルレジスター)

胸声は人間の声の最も低いレジスターで、声帯が完全に閉じて全長で振動し、音の主な共鳴が胸腔で起こります。

ファルセット(ヘッドボイス)

ファルセットは最も高いレジスターで、声帯がわずかに閉じ、振動は声帯の端部や外側部分から生じます。胸声時の全厚さでの振動とは異なります。

ミックスボイス

レジスター間の移行は「声のブリッジ」と呼ばれ、この移行をスムーズに行うために使われる声がミックスボイスです。時に誤って「ヘッドボイス」と呼ばれることもあります。

ベルトカントの歌法では、女性のパッサージョは「カバーされた(covered)」と呼ばれ、男性のパッサージョは「オープン(open)」と呼ばれます。

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