嚥下障害に役立つ適応機器

嚥下障害(えんかしょうがい)とは、飲み込みが困難になる状態を指します。脳卒中や喉・口腔のがん、逆流性食道炎などの基礎疾患が原因で起こります。嚥下障害があると脱水や栄養不良のリスクが高まり、食べ物や飲み物が誤って肺に入る(誤嚥)ことで重篤な肺炎を引き起こす可能性があります。適切な機器や工夫で安全に食事をとることが重要です。

ゴム製スプーン・フォーク・ナイフ

硬く噛み締めてしまいがちな方には、柔らかいゴム製のハンドルが付いた食器が有効です。太めのゴムハンドルは握りやすく、重みがあるものや先端が斜めになっているものは食べ物を口へ運びやすく設計されています。既存の食器にゴムチューブを巻くことで、手軽に改造することも可能です。

ストロー

ストローは顎を下げた姿勢で飲み物を摂取できるため、誤嚥防止に役立ちます。病院で使用されているような内径が広い透明ストローは、吸引が楽で飲みやすく、少ない労力で多量の液体を摂取できます。入手は担当医や病院に相談するとスムーズです。

プラスチック製皿とフードガード

縁が高くなっているプラスチック皿は、食べ物が皿からこぼれにくく、食べ物を皿側に押し付けてスプーンやフォークで掬いやすくなります。フードバンパー(食べ物ガード)を取り付ければ、どんな皿でも同様の効果が得られます。

食事用増粘剤

液体やとろみの少ない食事が飲み込みにくい方は、増粘剤を加えて粘度を調整します。市販の増粘剤は水やスープ、ジュースに混ぜるだけで、飲み込みやすい状態に変えることができます。

ボルスターピロー

食事中に頭部をまっすぐ保つためのボルスターピローは、背もたれや側面に置くだけで姿勢を安定させます。体が傾きやすい場合は、両側に置くか、V字型の枕を併用すると効果的です。

特殊カップ

嚥下障害に対応したカップは様々な形状があります。注ぎ口付きのプラスチックカップや、スポーツドリンク用の携帯型容器はこぼれにくく便利です。底部に重りが入ったカップは手の震えがある方でも安定して持ちやすく、両側に取っ手が付いたマグカップは飲み物を口元へゆっくり運びやすくなります。

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