拒食症(摂食障害)についての基礎知識
拒食症は、自己絶食や極端な体重減少、食べ物への執着を特徴とする生命を脅かす摂食障害です。性別・年齢・国籍を問わず、何百万人もの人が影響を受けています。患者は「太ること」への強い恐怖から過度な食事制限を行います。
原因
- 明確な原因は特定されていませんが、ストレスフルな出来事が発症に関与すると考えられています。大学入学や体重に関するいじめ、家庭内のプレッシャーなどがリスク要因です。
- 感情障害やうつ病との併存も多く報告されています。遺伝的要因が関与している可能性も示唆されています。
症状
- 食事を極端に避け、満腹であると嘘をつく、食べ物をこっそり捨てるなどの行動が見られます。
- 食事はプライベートでのみ行う、特定の料理だけを選んで食べるといった異常な食習慣があります。
- 自分は太っていると錯覚し、体重が著しく低くても「もっと痩せなければ」と考え続けます。
- 他者のために料理を作ることに熱心ですが、自分はほとんど食べません。食に関するレシピや情報を集めることに執着することもあります。
対象者
- 国立女性健康情報センターの調査によると、拒食症の患者の約95%が女性です。
- 思春期の若者は特にリスクが高く、ダンサーや俳優など体重がキャリアに影響する職業の人も罹患しやすいです。
リスク
- 栄養不足により臓器機能が低下し、生命を脅かす状態になります。
- 骨密度の低下、皮膚の乾燥・黄変、エネルギー不足、月経停止、手足の神経障害、不眠、便秘、頭痛、めまいなど多岐にわたる合併症が生じます。
治療法
- まずは体重回復と栄養補給が最重要です。心理療法と栄養指導を組み合わせた多面的アプローチが基本となります。
- 一部ではカイエンペッパーや発酵小麦胚芽などのハーブ・サプリが補助的に用いられることがありますが、医学的根拠は限定的です。
早期の診断と適切な治療が回復への鍵です。本人や家族が症状に気付いたら、専門医に相談しましょう。
